« 「秩父山中 花のあとさき」を観て | トップページ | ザ・ポリス再結成ライブに行った »

2008年2月13日 (水)

「日本のお金持ち研究」を読んだ

橘木・森著「日本のお金持ち研究」(日経ビジネス人文庫)を読みました。

この本は2005年に出たハードカバーの文庫本化です。

「僕もお金持ちになりたいので秘訣を知りたい」と思ったわけではありません。

そうしたノウハウ本ではなくてお金持ちの実態を経済学的に探求した本です。

いろいろ興味深い話も多かった。

こういう研究は皆無だったと思うけど、アンケートに応えてくれたのは京都大学の威光は大きいと思う。そこらへんの大学の先生ではゴミ箱行き。

お金持ちの皆様も本当は饒舌なんだと思う。

お金、教育、権威の3拍子論が書いてありますが、お金だけの人は実は出たいのだと思う。

常々思っていたことですが、格差問題では低所得者層がクローズアップされますが、問題は高所得者の固定化にもあるわけです。もし平等がいいと言うなら高い方も崩していかないといけません。

鳩山兄弟がもらったブリジストン株が40億円下がったとかそういう話。

結果の不平等でなくて機会の不平等の方が問題でしょう。

だったら相続税や贈与税のように自分の努力でもないものは厳しく取り立てるべきです。

この本でもお金持ちの人が相続や高い教育を受けていることがわかります。

が、自分の子供への財産を残す意欲はわかっても、本人がどのくらいもらったか、つまり世襲やらの固定化というデータが少なかった。この問題への批判精神は少ないような気がしました。

それから経営者になる道として、入社して昇進するケースと起業したオーナーに分かれるとある。

さらに結論には3つ目として親から経営を引き継ぐパターンがあるとする。

しかし、銀行から経営陣として送り込まれて全部自分が作ったみたいな顔をする樋口広太郎タイプ、

コンサルティング会社やベンチャーキャピタルから狙っていた、北九産交の秋池氏や価格コム穐田氏とか、

バイ・アウト・ファンドなどから来た社長なんかもいますよね。

最近は多様です。今後はこういうタイプの専門経営者が増えていくと思う。

「資本家精神モデル」というお金持ちは消費より富がもっと蓄積することに喜びを感じるというビルゲイツの話がありました。

が、ある程度お金があると使いきれないだけで、増えることに喜びを感じるとまでは言えないと思う。

それから余暇よりも仕事をするお金持ちも多いそう。

たしかにワーカホリック気味が成功の秘訣でしょう。

でも、スピードのある現代のビジネス社会だと、あっという間に転落することがあるから意地と惰性で働き続けているのではないでしょうか。

負けるの嫌いな人たちですから。

|

« 「秩父山中 花のあとさき」を観て | トップページ | ザ・ポリス再結成ライブに行った »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/178596/40113859

この記事へのトラックバック一覧です: 「日本のお金持ち研究」を読んだ:

« 「秩父山中 花のあとさき」を観て | トップページ | ザ・ポリス再結成ライブに行った »