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2008年3月22日 (土)

ぼくの考える地域格差問題

政策シンポジウムに行ってきました。

セッションのひとつに「格差と地域格差」があったので参加してみました。

論点は、

①なぜ地域格差が拡大しているのか?

②地域格差を縮小するにはどうしたらいいのか

③対策は地域格差か、個人間格差か

の3つ。

こういうのケチつけたり揚げ足取ったりしたくないんだけどあまりにひどかったのであえて書きます。

田村秀氏(新潟大学教授)、山田昌弘氏(学芸大学教授→中央大学)、竹信三恵子氏(朝日新聞)の3人は現状を述べて終わり。

新たな分析や提言はないし、アイデアもない。かといって批判もない。

論点の1つも答えなくて終わってしまった。

なんなんでしょうか?

もっとすごいのは橋本健二氏(武蔵大学教授)。自らマルクス主義という人。

階級闘争なんだって。はあー。

司会はエコノミストの原田泰氏でしたが、要領を得ない。

(資料準備が足りなかったら事務局にコピーして回すくらいの機敏さも無い。)

このように先生方は現状を問題だ、悲惨だ、かわいそうだ、政治が悪い、会社が払え、金よこせと叫ぶ。

でも自分達は勝ち組だから全然危機感なし。

移動可能性の自由が過疎化を招いたように言うけど、移動の自由がなかったらもっと悲惨でしょうに。

居住の自由、職業選択の自由がなかったら江戸時代だよ。

まず個人の責任でしょう。少なくとも話のスタートは。

非正規雇用がひどいとか言うけど、だったら拒否すればいいじゃないか。できないのは何か個人的な理由があるわけでしょ。

いくら価値のある仕事や技能であっても給料安いと言うけど、何だってそうでしょ。

経済というものは。

需要があるか、その需要にお金の裏づけあるか。

そもそも希少性があるかが問題。

そうでなければ、いくら汗水たらしても安い。

こういうのをコモディティという。

「代わりはいくらでもいる」と言われるようじゃお金は稼げない。(自戒も込めて)

世界中に代わりがいるからね。

そういう事を教えないからじゃないかなあ。

富裕層ビジネスが増えているって、あたりまえじゃないか。

ぼくの考えを書こう。

格差の定義がわからないけど、まあ個人間あるいは地域平均の所得としておこう。

所得拡大の理由は、グローバリゼーション。社会主義の崩壊による労働の供給過多、ITによる知識の高速道路化。

地域格差は、高度情報化、知識社会はフェイス・トゥ・フェイスの比重が非常に高まってきたので、都市の集中化が進む。

これは日本だけでなくて世界的。

理論的には複雑性ネットワーク構造、経済的には取引コストとネットワーク外部性など。

放っておくと都市はランキング理論に収斂する。(これは古今東西おなじ)

これは実に自然なこと。

日本はこれに少子高齢化が重なる。

それから均衡ある国土発展という失策と幻想。これがストロー効果で逆効果。

もちろん財政的、自治として自立できていない点もある。でもこれは原因ではなく方策の足かせにすぎない。

地方が縮小するのは自然。

地価は安くなり、渋滞はないし、空気はきれい。

くやしかったらイギリスの田舎みたいになって欲しいよ。絶対に住む。

だから、これを無理に修正するには莫大なコストがかかる割りには効果はほとんどない。

むしろ、東京が世界のランキングから落ちてゆくことが、結局国民全体が没落することになる。

現状はアジアの中でもプレゼンスは落ちるばかり。JAPAINね。

だから東京を延ばすこと。東京が世界で負けてはいけないのだ。

たとえて見れば、出世しそうな優秀な息子なのに進学させずに畑仕事させておいて、親が楽する一家。

みんなで沈没。あまりに近視眼的で明日が無い。

小学生のケツ叩いてもワールドカップでは今すぐ勝てない。弱いプロ見た小学生はサッカーしなくなる。

資本開国すべき。東京を魅力的なマーケットにせよ。

そう書くと東京ばっかりのようだけど、お金だけの話じゃない。

ただし、空港や道路はまず東京と大都市へ。投資効率が違う。

道州制のハブになる。

もちろん短期的には疲弊した地方の教育、福祉、医療は最低限フォローが必要でしょう。

だから都市がもっとがんばって低所得者の福祉にお金を回すほうがいいでしょ。所得再分配として。

でも甘やかしてはいけない。農業のようになってしまう。

めぐんでもらうのを潔しと思わないならがんばるか、自立するか、都会へきなさいよ。

中長期的には、

税制。

低所得者を問題視するけど、富裕階層の固定化も問題。鳩山兄弟が苦労しているようには見えないでしょ。

相続税100%くらいの事言って欲しいな、マルクス主義なら。

あと法的にモビリティの促進。

移動、転居、転職、転進、再就職、公務員⇔民間、Uターン、Iターンなどができるようにして欲しい。

借地借家法、税制、年金、就職で不利にならない、転進のための教育訓練など。

道州制と地方自治。

一票の格差是正。政治家の定数を修正せよ。

ところで何故、疲弊した地方に済み続けるのか?

もしかしたら、格差を所得で考えるのは間違いかもしれない。

田舎に住んでこその楽しさや気楽さに満足しているのかもしれない。

都会に住んだらイヤなことや不満なことは多い。

そうすると限界集落に住むお年寄りと都会のフリーターがどっちが幸せかっていうことになるよね。

まあ突き詰めて考えると中長期的には教育と訓練にいきつく。

まず、初等・中等の教育に格差が付くことだけはなんとしても避けたい。

結果の格差より機会の格差は悲劇です。

それから高等教育も含めて製造業時代の教育内容から改めて欲しい。

英語は、日本文化の伝承とか学問とは関係ない。ミドルのツール。

英語もできないミドルなんてアジアでも見たこと無い。

そうでないと倍にしたところでお金を稼げない人ばかりになるのは当然。

会社が非正規雇用して安くするのはけしからんと口を揃える。

会社経営したことない先生方は会社が払えると思っているらしい。

敵は会社にありってマルクス主義だよなあ。(こんなの研究している人に1200万円払う方がどうかしている)

マルクス経済とかを伝承して「就職がありません」などと言わせるのは先生も悪い。

「技能もあって、需要があって、努力して、長時間まじめに働いて、どうして?」と。

だったらフリーランスで個人事業主で仕事すればいいと思うのですが。

なんで会社に就職するのが当然だと思っているのか不思議でしょうがない。

カリフォルニアでは7割はフリーランス。

この就業形態は常識。これで世界と戦うべき。

会社や行政のせいにするなんて甘えすぎ。

問題は正社員が楽し過ぎていること。

経営者から見ると正社員を雇う事は大きな負担。

社会保険の事業者負担は高いし、目に見えない負担も高い。

なにかと権利ばかり主張して訴訟、ボーナスや昇給を言うだけ稼いでいるのか?

夕方4時になるとタバコばっか吸いやがって。「アイデアが浮かぶんです」「情報交換」「緊張がほぐれ」ウソつけどろぼう。

問題だ、問題だ、と叫んで文章書いて、本を書く人ばかり。

この先生方に格差問題を解決する能力が全く無いことだけはよく分かりました。

他のセッション(たとえば中央省庁改革とかポスト京都議定書なんか)はよかった。

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» 本の憂鬱 03282008 [つき指の読書日記]
 戦後の日本作家で司馬遼太郎ほど愛されたひとはいないのではないか。ぼくはこの小説家に対する読書の守備範囲は決まっている。一部の例外を除けば、幕末後を舞台とする小説、そして評論、エッセイ、対談に偏っている。これまで相当数、眼をとおしているので、この網の目から抜け落ちる本は限られてしまった。今月、2冊、未読の書を手に入れることができた。その1冊、氏の最後の対談を編んだ『対談集 日本人への遺言』(朝日文庫)を読んだ。相手は田中直毅、宮崎駿、大前研一、榎本守恵、武村正義、ロナルド・ナビの各氏である...... [続きを読む]

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