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2008年5月 6日 (火)

GWに読んだ本「日本共産党の研究」

GWに読んだのは、立花隆著「日本共産党の研究(一)~(三)」講談社文庫。

1983年の文庫本。

日本ではじめて社会主義運動を行ったのは片山潜です。

1904年が第二インターナショナルに日本代表として出席しています。

アメリカでは近藤栄蔵やトロツキーとも親交がありました。

コミンテルンの執行部にも入ります。

1917年に起こったロシア革命。

日本に帰った近藤は当時の社会主義運動家を接触します。

荒畑寒村、大杉栄、山川均などです。

大杉が上海でコミンテルンに運動資金をもらいます。

この本はこんな1920年頃から宮本顕治などによるリンチ事件(1933年)をピークに1933年の佐野・鍋山の転向を経て1938年頃までの内容になっています。

もう少し最近までの話もあるのかと思ったら、やはり面白いのはこの辺りで、それが今でも影響しているのです。

まあ、簡単に感想を書けば革命は大変だなあという印象(こんな感想しか書けなくてすまんが)。

一つだけ書きます。

よく共産党が選挙チラシなどに「先の侵略戦争に一貫して反対した唯一の党」などと書いてあります。

僕たちの世代だと、この最大の自慢に対して「ほーよくぞがんばった」と思ってしまいます。

著者も本を書く前はその点だけは脱帽していたそうです。

「ひょっとして信頼できる性根の座った党なのか」と思って1票入れてしまう人もいるかもしれません。

熱気に流されたり声を挙げる勇気のなかった世代にはコンプレックスを持つ人も多いと思います。

ところが共産党の反戦闘争というものはそんな奇麗事なわけはないわけです。

そのコンテクストというのは、マルクス・レーニン主義から資本主義が無くならないと戦争は無くならない。

そのためには資本主義を転覆して世界革命を起こすべきである。

そのために戦争、暴力、武装蜂起は是認される。

共産主義者は戦争一般に反対しない(できない)。

普通の平和主義者とか非暴力主義とは根本的に異なるうえに、平和主義者とは闘争しなければならない。

何故なら平和主義者は反革命だから。

すなわち、共産党の言う「反戦」とか「自由」「民主主義」というのは一般の用法とは全然違うのです。

では左派としての社会主義者との関係はどうなんでしょうか。

党の目的は「人民による民主主義革命と社会主義革命を経て共産主義社会を実現する」だったはず。だからシンパシーを感じているかと思いきや違うのです。

労働組合などの社会主義活動などというものはブルジョア・イデオロギーにすぎないと見下しているんです。

立花隆著「中核派VS革マル」も読みました。

マルって○じゃなくてマルクスだからね。

念のため。

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