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2008年12月 1日 (月)

憧れの食糧自給率100%と江戸の飢饉

江戸時代の後半になるにしたがって人口は横ばいになりました。

3000万人くらい。

縄文時代から一貫して増加してきたのですが。

加藤久和著「人口経済学」(日経文庫)を読んでいます。

それによるとこれは徳川幕府の鎖国政策で食糧供給の妨げになったそうです。

飢饉、疫病などは後半の125年の間に70回も発生したそうです。

最近気になるのは、我が国の食糧自給率が40%と低いので高くしようというもの。

たしかに欧米と比べても我が国は低い。

でも何故、これを高くしないといけないのか僕は理解に苦しむ。

自給率が低いと食の安全保障の面で問題だということらしい。

一方、日本ではいろいろな食を楽しんでいる。

世界で一番だと思う。

しかも安定している。

これは食糧輸入をいろいろな国からやっているからだと思う。

つまり自給率が低いのは幸せということのバロメーター。

相手国もいいお客さんにたくさん買ってもらって幸せ。

もし輸出されなくなったら困るという人がいるけど、困るのは輸出している方ですよね。

こっちは他から買うこともできる。

故意じゃなくて不作や病気が発生しても同じこと。

もし自給自足していると不作や病気が起きればそれでアウト。

飢餓。餓死。

江戸の後期(憧れの自給率100%)と同じ悲劇になるでしょうよ。

事実、日本や英米でBSEが起きてもオーストラリアから輸入して問題なかった。

世界の多くの国が結託したらという仮定はほぼあり得ないと思うし。

そうなったら食糧以外の石油とかが輸入されなければそっちの方が即アウトだから取り立てて食糧に限ったことじゃないから意味はない。

かの北朝鮮だって食糧だけは人道的支援してもらえる。

メーカーや飲食店、東京ガスや東京電力だって消費者の方から「お前のいらない」と言われるのは困る。

でも「売ってくれなかったどうしよう」なんて心配する消費者いないでしょ。150年前じゃあるまいし。

お金払うほうが有利な立場だし、強い。

いっぱい買っていて、「少なくするぞ」「買ってやんないぞ」「あっちから買っちゃうよ」と言える。これこそ安全保障。

しかも仲良くすることになるので平和的でしょ。

常に孤立を考えているスイスの自給は参考にする必要なし。

経済制裁だってできる。こっちは他から買ってもいいのだから。

日本に合わない品質だったら、合わすのを作らせればいいだけ。

そのためにはもっと買うべき。

ある品種が飽きたら変えることも自由に機動的にできる。

自分のとこだとそうはいかない。

食の安全の問題は、最近は日本のほうがむしろひどい。モラルとか。

悪かったらそこから買わなければいい。

だから中国だけに頼るのが問題なのです。

分散させよ。検査体制を整えよ。こっちにお金使うべき。

じゃあ欧米は何故、自給率が高いのかという質問は、日本の特性を考慮すべきで他の国に合わす理由はないと答える。

特性は「日本では農業が向いていない」ことだけじゃなくて「他にやることが得意」という優位性があるから。

車、デジカメ、アニメで稼いでそのお金で世界から食糧を調達すればよし。

相手国だって農産物売ったお金で良い日本製デジカメが買えるじゃない。

みんなハッピー。

もし世界同時不作になったらお金があった国のほうが生き延びる。

これだけ輸入しているのに高いものを買わされて文句言わないのが不思議。

格差を言うなら食こそ安く提供すべき。

自給率というもっともらしい理由で農家だけ保護する。

損するのは消費者。

今は、江戸時代の鎖国のように人は死なないけどお金を取られる。

それでも日本の食糧を買わないのは消費者の欲望と飽食がすごいのか、はたまたヌクヌクしている農業がひどいのか。

消費者の方もこれだけ我ままに「うまい。まずい」とか言うのに自給率が心配って言うのも欺瞞だよねえ。

まずいフィッシュ&チップスとか毎日ハンバーガーとか食べる?

僕はごめんだね。

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