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2009年12月29日 (火)

学問学学

放送大学というのを偶然観ました。

心理学の講座です。

古くは明治時代からアメリカに留学した先駆的学者についての足跡をたどるものでした。

まだ海外留学など一般的ではない時代に渡米して学位など取った話を聞くと大変だったろうなあと感心しますし、たいへん興味深く観てしまいました。

思っていた以上に心理学というのは古い学問だと再認識しました。

ところが何回か偶然観たところによると、この講義は延々とその手の話が続いているのです。

つまりこの講義は心理学ではなくて心理学学のようなのです。

僕は学者ではないので良く知りませんが、あらゆる学問にこういう分野はありそうです。

たとえば、経済学でもアダム・スミス以来の古典もありますし、ケインジアンとマネタリストの論争というのはそれ自体が重要な知識にもなりましょう。

科学の分野でも「科学史」というのがあるから、きっとニュートンとかガウスとかケプラーとかやってるんでしょうか。

いやいやアルキメデスからやっているのかもしれない。

もしかしたらガリレオなんかの宗教との闘いも関心があるかもね。

それはそうと学術論文というのは先行研究をしっかり調べないといけない。

一般の人が考えている以上に「先行研究から何かちょこっと」進歩するくらい。

びっくりするような発見とか過去の研究を全部覆すようなジャンプというのはほとんどないらしい。

そうなると若い研究者や学位が欲しい院生というのは「先行研究を研究」しがちになる。

ある高名な先生が講評で叱責気味に言った、

「君たちのやっているのは経済学じゃなくて経済学学じゃないか」

たしかにそう。言いえて妙。

でもジャーナルに高い確率で掲載されるには、そんな批判はもろともせず、先行研究にちょこっと上乗せした研究をするに決まっている。

だって時間がないんだもん。

でもこういった学問学を放送するというのはどうかと思う。

たいてい派閥の話で系譜とか弟子とかを贔屓することになっちゃうし。

古い学問であれば東大派に決まっている。

けっつまらん。

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