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2010年1月12日 (火)

時代遅れの地元出生主義

地方の悩みはどこも同じ。

人口減少と高齢化など。

若者がいない、後継者がいない、街の活性がない、売り上げが無い、企業がない、仕事がない、公共事業がない、お金がない、道路や鉄道がない、人も情報も来ない、観光客が来ない、お店が無い、どうしていいかわからない・・・

どうやったら人が来てくれて、そして定着してくれるか。

みんな頭を悩ましている。

世界中で都市間競争が始まっている。

間違いないのはその地元の人間だけではどうにもならないこと。

あらゆる分野でいい人材がいない。

だから来てもらった所の勝ちになる。

こうなったら日系人でも中国人研修生でも派遣村の人でもいいや。

ひょっとすると近い将来移民を受け入れないといけないかもしれない・・・

何しろ地域のファンや応援者を増やさないと。

いろいろな努力をして優秀な若者が来てくれたらどうだろうか。

それで素晴らしい結果を出してその都市に誇りや自信を与えてくれたらどうだろうか?

時には経済効果も。

こんなうれしいことはないはず。

これに対して「そんなのはよそ者の貢献に過ぎないじゃないか」「集めればそんな結果は誰でもできるからエラくない」「あいつは地元生まれじゃない」などと言う人はいないだろう。

よっぽど排他的な人か地方ナショナリズムか偏狭な地元出生主義者か。

地方主義の極右か?

ましてや他の都市の人間に言われる筋合いはない。

負け犬の遠吠えにも聞こえる。

実際、来てもらうだけでも大変。

それで結果を出すのはもっと大変。

さて、山梨学院付属高校のサッカー部である。

山梨県に優勝旗をもたらした。

先発には地元出身者は1人だけ。

もし、「こんなの越境者の集まりジャン」と少しでも思った人は猛省すべき。

かなり時代遅れです。

そんな偏狭な考えだから落ち目なのだ。

僕がうれしかったのはチームのインタビューで山梨へ「帰る」と言ってくれていたこと。

以下、ニュースから引用しよう。

毎日新聞は、

藤巻謙選手(同)は「『県外だけ』(のチーム)と言われないよう、ずっと出続けようと誓っていた。本当にうれしい」と喜んだ。

日刊スポーツから、

「でも優勝したことが今は素直にうれしい。まだ実感はわきませんけど、山梨でパレードをしたら優勝したと思うのかな」と最後には笑顔を見せた井上。

産経新聞は、

先発メンバーのうち10人は県外からの“越境入学者”。周囲から「県外ばかりじゃん」というやっかみも聞こえていた。だが彼らは「サッカーがうまくなりたい」という純粋な思いで入学し、厳しい練習に耐えてきた。地元に溶け込もうと、中には休みを利用して地元の子供にサッカーを教える選手もいた。

選手権にあこがれ、FC東京の下部組織から移ってきた碓井は「去年も選手権に出られず、ユースに行けばよかったかなとも考えたけど、高校でサッカーやってよかった」と笑顔。唯一の山梨出身者であるDF藤巻は「最初は県外者とレベルの差を感じたが、今はひとつのチームですよ」と笑う。 山梨県勢初の日本一。それを達成したのは、まぎれもなく山梨の高校生だった。(森本利優)

TBSニュースでは、

「キャプテンとして今まで頑張ってきたんで、役に立てたと思うとうれしいです。みんなで胸張って、堂々と帰りたいです」(山梨学院大付  碓井鉄平主将)

ライブドア・スポーツから

「山梨の人も誇りに思ってくれると思う」と碓井

ほらー心も山梨県人じゃんけ。

選手たちは他の地域の大学とかに旅立つかもしれない。

帰っては来ないかもしれない。

でも彼らは立派な山梨県民です。

心の故郷に感じてもらうように祝福すべきなのです。

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