バスでスバルラインを通って5合目に到着。しばらく体を慣らす。
子供は何も出来ないので2人分の用意をするだけで大変。
天気は悪くないと思った。でも登り始めたら下で雷がなり始めた。最初は北富士演習場の大砲音かと思った。
普通の山道を登るころは楽勝の雰囲気。 
下から見ると山小屋がびっしり続いている。この間をぬって登るのかあ。
ところが6合目辺りで口数は減り疲れてきた。
着込んできたので暑い。と思ったら雨が降り始めレインコートを羽織る。
3時間ちょっとで7合目の山小屋へ到着。
カレーを食べて仮眠する。
予想外だったのは自分の汗。
即乾性のシャツで万全と思っていたら上から下までびっしょり。まさかここまで汗が出ると思わないので着替えが足りない。
山小屋に泊まるのは初めて。子供は寝台車のようだと喜んでいる。
神経質な人だと寝れないらしい。夜6時に寝られるわけない。しかも、外は登山ルートなのでワイワイガヤガヤうるさい。
囲炉裏もあったのですが、タバコを吸う年配の人が多くて服を乾かすような状況じゃない。
9時30分まで仮眠して用意。これがまた大変。暗い中で2人分を用意するのは至難のわざ。必死。
トイレも行列。100円寄付する。
10時に登り始める。すごい混雑が始まっている。朝のラッシュみたい。
振り返ると河口湖周辺の夜景が綺麗。下も上もヘッドランプの行列が続く。
8合目前後は岩場が続くので順番に登る。でも待ちきれない外国人グループや若者は横から抜こうとするのですごい危険。
前を登る子供の足場を取られて外人にキレる。
子供もイヤになってきて泣き言が始まる。
ここで気づいたのですが、7歳の子供など1人もいません。
暗いのでヘッドランプが無いと危険。子供のは安物で役に立たなかった。僕のはLEDで明るいので助かった。なるべく後ろ横に行って2人分を照らすようにする。
それでも岩場からズリ落ちそうになったり膝を強打したりする。
こんなところで足を捻ったり、転落してケガしたらどうやって降りるのか?
後ろからは一寸の切れもなく人が押し寄せてきている。
もう後に戻れないと思うと緊張してくる。
8合目辺りにくると年配者の中にはリタイヤ組もでてくる。
空気が薄く苦しい。携帯ボンベを吸うけど気休めなのかもしれない。
しゃべる気力もなくなってくる。子供は弱音を吐き通し、泣きはじめる。体力を消耗するので怒るけど、そのうち怒る元気もなくなってきた。
足は足幅くらいしか上がらない。それでいてゆっくりしか動かせないから全然進まない。
高山病が怖い。頭がボーっとしてくる。暗いので気が遠くなる。
子供は吐き気がすると盛んに訴えるけど何もしてやれない。
だんだん休む回数が増えてくる。
少し元気になってもまた歩き始めるともうダメ。
いつまでたっても9合目が来ない。
寒い。休むとガタガタ震えるようになる。
もうどうしていいかわからない。
こんなに過酷だと思わなかった。甘かった。
これで雨や雷がきたら終わりだ。地震で落石があっても逃げるところもない。
9合目に近づくと歩きやすくなってくるけど、空気はますます薄く、気温は低くなってくるので辛い。
もう5時間以上歩いているのに、頂上なんか見えない。
永遠に到着しないんじゃないか。
僕の腰痛、ふくらはぎの肉離れ、腕のケガがいつ再発してもおかしくない。そうなったら
アウト。子供が痙攣でも起こしたらどうなるのだろうか?
もし到着できても下山できるのだろうか?と心配になってくる。
少し東の空が明るくなってきた。
下を見ると山中湖、河口湖、秩父や八ヶ岳、丹沢、箱根はもちろん関東平野や北アルプス、浅間山まで見える。
これでご来光に間に合わなかったらシャレにならない。
もうこうなったら行くしかないと開きなおる。
あと2回折り返せば到着だという声が聞こえる。これまでもそういうガセが飛び交うので信じない。
あー本当に頂上だあ。すぐそこに見える。
でもここからが遠い。2回も休憩しないと歩けない。
やったあ。到着。4時20分。間に合ったあ。
15分後にご来光を拝む。
すごい綺麗。
2段重ねのダンゴみたいだった。
これまでの苦しさがウソのよう。でも寒い。
写真を撮る。
家に電話する。FOMAはよく通じる。
万歳をする。
まだ下のほうには登っている行列が続い
ている。ちょっと得した気分。
子供はよくがんばったと思う。ほめてあげた。
登山はやはり人生になぞらえる。
地道な努力の先に必ず楽が。苦労あってこそ真の喜びを感じるとか。登った人にしかわからない感動とか。
子供にも言って聞かせるけどどこまでわかったか。でも最高の経験になったと思う。
回りからがんばりを祝福され驚かれていましたが、そんなのはどうでもいいらしい。
頂上にはお店も結構ある。
まるで竹下通りのように混雑している。 
味噌汁を頂く。体が回復する。
水などもう要らないかなあと思いながら500円のペットボトルを買う。
鳥居があるでそこまで登ろうと思ったら、体が動かない。やっと到着。
さて下山開始。眠い。寒い。疲れはピーク。
でも降りるのだか大したことないだろう。下山ルートは砂地で降りやすいし。
と思ったら大違い。大甘。
いつまでたっても到着しない。長い。
結構歩いたなあと思ったら、まだ8合目。
足はガクガク。膝は笑い、何しろ足の指先が痛い。マメもできた。
太陽が昇ってくると今度は暑い。
すごい太陽が高いなあと思っても、まだ8時だったりする。普段いかに遅く起きているか反省もしたりして。
山小屋がなく水が買えない。しまったあと思ったときは遅かった。
脱水症状になりそう。子供が熱中症になったらどうしよう。
6合目の警察でお願いして子供に水をもらう。
もちろん、この間ケガしている人や救護される人続出。
やっと登り始め場所まできたら、最後は登り坂だった。これが辛い。
競馬の最終コーナーの上り坂のよう。
やっと5合目に到着。
水やコーラをガブ飲み。
もういやだあ。
それにしても山小屋は禁煙にして欲しい。
でも利用者の大部分である年配者って禁煙の意識が低いからダメだろうな。
奴ら組織に属していないからやりたいほうだい。
ジェームス三木みたいな身勝手な考えを押し付けるしね。
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